ミツバチが飛ぶ様子を超スローモーションで撮影!(アメリカ)

インテリジェント・デザイン論( ID )の信奉者たちは、生命の複雑さをそのよりどころとしており、たとえば、進化論の支持者が 「蜂がどうやって空を飛ぶのか」 のような身近な自然現象さえ説明できないことを批判の材料としていました。 

そして今、科学者たちはミツバチが空を飛ぶメカニズムをとうとう解明しました。

Scientists Finally Figure Out How Bees Fly (LiveScience)

というわけで、動画が公開されてます。
科学

ミツバチを撮影したビデオからの静止画
コマ送りして、蜂の羽の動きを調べたみたいです。アニメーターさんみたいですね。

【動画】「ミツバチの飛行の様子」への直リンク (66Mバイト)
大きいので注意!
蜂がゆっくりと羽ばたいてるだけの動画ですので、そんなに面白いものでもありませんけれども。

高速度デジタル撮影技術とロボット技術により、研究者はハチの飛行原理を解明しました。

「長年 人々は 生き物の飛び方についても、飛行機やヘリコプターのような航空力学で理解しようとしてきました。」 カルフォルニア工科大学 Douglas Altshuler氏は語ります。「この10年、飛行生物学者は 生き物と同じ自由度の翼を持ったロボットによる実験へと移行することにより、大きな成果をおさめました。」 

「ミツバチは高速で羽をはばたいています。」 Altshuler氏はLiveScience.誌に語りました「ミバエ((fruit fly 果物にたかる小型のハエ))と比較して、蜂は身体のサイズが80倍、 羽を毎秒200回はばたいています。 大型のミツバチは毎秒230回はばたいています。」

この事実は驚きをもって受け止められました。昆虫は小型になるほど空力性能が劣り、それを補うために、翼をより速く羽ばたく傾向があるためです。

蜂がどうやって重い荷物を運ぶのか解明するために、科学者は酸素とヘリウムが混ざった通常よりも軽い気体で満たされた小部屋に蜂を入れました。 (空気の密度が軽くなったため)蜂は通常よりも重労働となり、学者は それをどうやって補っているのかを観察できます。

蜂は羽を 普段よりも大きく動かしましたが、羽ばたく回数は変化しませんでした。

(中略)

カルフォルニア工科大マイケル・ディキンソン (Michael Dickinson) の指導のもとに行われたこの研究は 先月号の 『Proceedings of the National Academy of Sciences』 に発表されました。

ヘリウムの入った風船は浮かびますけれども、逆に ヘリウムの中だと蜂は飛ぶのが普段よりも重労働になる、ってのが面白かったです。
 
最近は超小型のロボットも流行りですけれども、この研究を元にした蜂型ロボット、なんてのもそのうち登場するかもしれませんね~
 
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